ネトルの効果と安全性 生理前・更年期のハーブ

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nettle

学名
Urtica dioica
科名
イラクサ科
別名
西洋イラクサ 刺草
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浄化作用をもつ栄養万能のハーブ

葉に棘をもつ特徴的なハーブであるネトル。古くより薬草としてさまざまな症状に用いられてきたハーブです。

鉄・マグネシウムやカルシウムなどのミネラル、ビタミンC、K、E、B、アミノ酸など多くの栄養素を含んでいます。

ネトルの代表的な品種では、野生の葉にヒスタミン・エストロゲン・アセチルコリンなどの化学物質が含まれており、触れると痒みなどをもたらします。水にさらすと無害になります。

蕁麻疹(じんましん)はネトルの別名:蕁麻(じんま)が語源となっています。

しかしハーブティーとして抽出すると、逆に抗ヒスタミンでアレルギー反応を抑えます。また体内の浄化を助けたり、免疫力の向上などの効能をもたらします。

また栄養も非常に豊富で、カルシウムとマグネシウムが特に豊富なほか、ビタミンやミネラルなどが理想的なバランスで含まれています。

そのため、造血により貧血対策や疲労感の回復にも使用されています。

有効な症状

ネトルの葉はさまざまな症状に使用されますが、用途が広い分、症状に専門的な実験数が少ないのが現状です。

民間療法として

免疫力向上

抗ヒスタミン作用(抗アレルギー)

造血

体内浄化

疲労回復

止血・出血減少

抗炎症作用

鎮静作用

母乳分泌促進

ホルモン分泌障害の予防

前立腺肥大

ネトルの摂取

葉はミネラル・ビタミン・アミノ酸などの栄養を豊富に含んでおり、体内に効率的に吸収されます。

摂取方法はサプリメント、ハーブティー、チンキなどがあります。
それぞれに特徴があり、どのタイプが合うかは人によって異なります。

1年以上の継続摂取による副作用の報告はありません。

サプリメント

栄養成分が高濃度で摂取できますが、精油成分が摂取できません。抽出液と比較して、栄養の吸収効率が低下している可能性があります。

ハーブティー

もっとも一般的なネトルの摂取方法です。ネトルの葉から栄養成分を効率的に摂取することができます。1日に3~4杯まで飲めます。少し多めに水を飲むことも推奨されています。

チンキ

アメリカやヨーロッパでは一般的な摂取方法です。アルコールを用いて高濃度で成分を抽出しますので、ハーブ成分をダイレクトに摂取できます。

アルコールの入っているものとアルコールフリーの製品があるので、ご自身に合うものかどうかをよく確認してください。

ネトルの注意点・禁忌

妊娠中は子宮を収縮させる可能性があるので禁忌です。

心臓病、腎臓病、ホルモン誘発による癌、糖尿病薬の服用中などの場合には、医師に確認してください。

子どもの摂取には気を付けてください。3歳以下の子供には与えないでください。

ハーブの部位(茎の部分など)によっては血圧を下げる可能性があります。低血圧の薬を服用中は、ネトルの使用を避けてください。

ネトルの葉の棘

ネトルの葉の棘は植物の防衛本能によるものです。

奈良公園では、シカによる食害を防ぐためにネトル自身が「毒をもつトゲ」を多く持つように進化した、との研究結果を奈良女子大学の研究チームがまとめています。

県南部などのネトルに比べ、奈良公園のネトルは50倍以上もトゲが多く、この特徴が種子にも受け継がれていることを確認。

実際、公園内のネトル、県南部のネトルでシカに食べられやすいのはどちらか、という実験を行ったところ、県南部のものは全て食べられたが、公園内のネトルは60%以上も残りました。

奈良女子大学の教授は「1200年という長い間に、シカに対する防御機構が進化したのだろう」と話しています。

ネトルの機能性に対する根拠

ネトルのさまざまな効能は、ネトルの持つ豊富な栄養に起因するものがほとんどです。

免疫力向上

ネトルに含まれるフラボノイド・カロチノイド・ビタミンCが、フリーラジカルを中和する抗酸化物質となります。体内の免疫が酸化物質から受けるストレスを軽減できるため、免疫力の向上につながります。

体内浄化

ネトルの持つ豊富な栄養素は成分の相互作用によって解毒力を高めます。またリンパ系を刺激することで腎臓の解毒作用も助けます。

さらに利尿作用により、体内で蓄積された毒素を効率的に排出します。

抗ヒスタミン作用(抗アレルギー)

ネトルに野生のまま触れるとアレルギー反応を起こしますが、ネトルを水につけると抗ヒスタミン作用を発揮して、食物や花粉などのアレルギー反応を抑えてくれます。

造血・疲労回復

ネトルに含まれる鉄分やビタミンCは赤血球の生産を増やすためのガソリンとなります。鉄はヘモグロビンの構成要素であり、ビタミンCは鉄の吸収を促進します。

赤血球が増えることで血流の増加とともに体内の循環が促進されます。血中酸素の運搬も促進されるので、体内の酸欠による疲労感、脳の酸欠による認知障害・貧血の回復などをサポートしてくれます。

止血・出血減少

ネトルは血液を増やすとともに、凝固剤としての役割も果たします。

抗炎症作用

ネトルのもつ抗炎症化合物が痛みや炎症を緩和します。古くから筋肉痛や頭痛、挫傷痛の緩和などに使用されていました。

母乳分泌促進

ネトルは母乳ホルモンであるプロラクチンを刺激し、母乳の分泌を促します。

前立腺肥大*5

ネトルの利尿作用とテストステロンの上昇により、前立腺肥大による症状を抑えます。また腎臓の働きを刺激し、腎臓結石などの病気の予防にも使用されています。

参考文献

*5 Alireza Ghorbanibirgani Iran Red Crescent Med J. 2013 Jan; 15(1): 9–10.The Efficacy of Stinging Nettle (Urtica Dioica) in Patients with Benign Prostatic Hyperplasia: A Randomized Double-Blind Study in 100 Patients

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MIYAMOTO

MIYAMOTO

女性のホルモンをハーブで整える研究をしています。 HARE BAREのMANAGERです。 趣味は料理とウォーキングで、野菜中心の生活に2018/02/13から変えました。 NAPS(国際PMS協会)研究会員 NAMS(北アメリカ更年期協会)研究会員
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