更年期障害とは?いつから始まる、どんな症状か

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更年期障害ってなんだろう

こんにちは。HARE BAREです。

あなたは更年期がどんなものかご存知ですか?

個人差はありますが、閉経の前後5年(40代半ば~50代半ば)を更年期と呼びます。

更年期はいつから?どんな症状?なぜ起こるの?などの基本を確認してみましょう。

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更年期障害とは?

更年期障害とは「閉経に向けたホルモン低下などで起こる不快な症状」です。女性は産まれながら、卵巣に原始卵胞という排卵用の細胞を持っていますが、年齢とともに減少します。

これが一定数以下になると閉経に近づき、更年期が始まります。

個人差はありますが、平均的には52歳前後で閉経が訪れますので、5年前の47歳頃から症状が始まることが多いです。

平均的な更年期の進行年齢

更年期は閉経前後5年で加齢とともに3段階のプロセスで進行します。

閉経前(平均47歳から)

月経周期が不安定になります。多くの女性は47歳頃にこのステージに突入します。徐々にホットフラッシュなどに気づくかもしれません。まだ妊娠は可能な年齢です。

閉経(平均52歳)

月経が止まります。1年以上の月経の停止で閉経となります。ホットフラッシュや不眠症、気分障害などの症状が出ます。

閉経後(平均~57歳)

更年期の症状は閉経後も数年続くことがあります。この段階で生理のような出血がある場合には、医師の診察を受けてください。症状は徐々に減っていきます。

閉経の年齢を決めるもの

閉経の年齢には遺伝が強く影響しています。おおよそ、お母さんの閉経年齢が自分の閉経年齢となることが多いので、お母さんに確認すると準備しやすいかもしれません。

また喫煙は閉経を2年~9年間早めます。*6

最近の女性は昔と比べて出産数が少ないので、必然的に排卵回数が増えます。排卵回数の増加だけでなく食生活やストレスなど様々な要因はありますが、昔と比べて閉経が早くなったり、卵巣が疲弊したりなどでプレ更年期(若年性更年期障害)の女性が年々増えています。

更年期の不快感の原因は?

更年期の不快な症状は、女性ホルモンの分泌低下により起こります。

更年期ではエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の両方の分泌が低下します。特にエストロゲンの分泌低下によって、自律神経や脳内物質濃度に悪影響がでます。

これは脳が「もっとホルモンをちょうだい!」と要求しても、要求を満たすホルモンが出ないためで、脳や自律神経で様々な不均衡が生じます。

また、日常的なストレスなどの環境的要因によっても、脳や自律神経は不均衡となります。

この不均衡が「更年期障害」と呼ばれる不快感を作り出す要因となります。

更年期の症状は?

更年期の症状はホットフラッシュ・発汗・気分障害・頭痛・不眠・膣の乾燥・動悸・性欲の低下などが代表的です。(下の更年期のチェックリストもご覧ください)

これらの症状は長年継続することがありますが、症状にあった対応によって軽減することができます。

更年期のチェックリスト

更年期の診断の目安に「クッパーマン更年期指数*1」というものがあります。

これは更年期障害の症状として11項目に分類し、その評価により点数を割り当てたものです。最後に点数を加算することで更年期の重症度指数を出すことができます。

医師や専門家が使用しているリストです。試してみましょう。

症状 強い 中度 弱い なし
顔が熱くなる 12 8 4 0
汗をかきやすい 12 8 4 0
腰や手足の冷え 12 8 4 0
息切れがする 12 8 4 0
手足のしびれ 6 4 2 0
手足の感覚が鈍い 6 4 2 0
寝つきが悪い 6 4 2 0
夜中に起きる 6 4 2 0
興奮しやすい 6 4 2 0
神経質である 6 4 2 0
クヨクヨする 3 2 1 0
めまい・吐き気 3 2 1 0
疲れやすい 3 2 1 0
筋肉痛や関節痛 3 2 1 0
頭痛 3 2 1 0
動悸がする 3 2 1 0
体を蟻が這う感覚 3 2 1 0

該当するポイントを合計してください。

ポイントによる更年期の目安

16~20pt : 軽度の更年期障害

21~34pt:中度の更年期障害

35pt:重度の更年期障害

ホルモン検査による判断

更年期障害はエストロゲン濃度が低下する時期から始まります。そのため、血液検査でホルモンを測定すれば、更年期障害か否かを推測できます。

検査ではエストロゲン(E2=エストラジオール)とFSH(卵胞刺激ホルモン)の濃度を測定します。更年期であれば、エストラジオールは低下し、エストロゲンを要求するFSHは上昇します。

数値からエストロゲンランスがバわかります。

更年期の治療と改善方法

更年期の治療の基本は対話療法から始まります。

話の中から患者を取り巻く環境や問題を理解したうえで行われる治療が、最も効果的かつ望ましいものです。

治療方法は月経の有無や症状によって異なります。*2

HRT(ホルモン補充療法)による治療

ホルモン補充療法とは、更年期の原因となっているエストロゲンの減少を補うことで、症状を改善する治療法です。

ホットフラッシュなどの血管運動神経症状に対して効果的で、不眠や膣の乾燥、記憶力低下や睡眠障害などにも一定の効果が見られます。精神症状には効果が低めです。

しかし、卵巣機能が残っており、月経のある女性の治療には推奨されません。HRTのリスクが治療の有益性を上回る場合があります*2ので、経験と知識のある専門家に指示を受けてください。

薬による治療

薬による治療では、主に抗不安薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が使用されます。主にホルモン補充療法の効き目が薄い精神神経症状に対して有効です。

抗不安薬やSSRIは、脳内のセロトニン濃度を調整することで鬱や不安、イライラなどの症状を改善します。

ハーブによる改善

ハーブによる治療では、ブラックコホシュ*3やレッドクローバー、またチェストツリーなどが使用されます。

ブラックコホシュはホットフラッシュなどの血管運動神経の改善に最も有効*4なハーブです。レッドクローバーはエストロゲン様作用*5があるため、天然のホルモン補充が可能です。チェストツリーはホルモン調整作用とともに、ドーパミン・セロトニン濃度の調整に役立ちます。

HRTや薬による治療と比較して、ハーブは副作用が非常に少ないです。

味はクセがあります。ブレンドですと美味しく続けられます。

生活習慣と更年期

更年期の症状は健康的な生活によって緩和できます。

有酸素運動や森林浴は抗うつ薬と同等程度の精神安定効果が確認されています。また、健康的な食生活は身体症状や骨粗しょう症などの緩和に役立ちます。

体は冷やしすぎないようにし、卵巣を老化させるタバコやストレスとは距離をおきましょう。*6

肥満・過食・運動不足など不摂生とは仲良くしないことが大切で、これらは見た目の老いに繋がります。

更年期というと老齢期の一歩手前だという医師もいますが、それは昔の話です。現代の女性は非常に若く、世の中もあなたを老齢期手前として扱うことはありません。

いつまでも楽しく、キラキラと自分らしく暮らすことも更年期の症状緩和に必要です。

参考文献

Management of Menopausal Symptoms Deborah Grady, M.D., M.P.H N Engl J Med 2006;355:2338-47. Copyright © 2006 Massachusetts Medical Society

1* Blatt-Kupperman menopausal index

2* 日産婦誌61巻7号 婦人科疾患の診断・治療・管理

3* Nonhormonal Therapies for Hot Flashes in Menopause DANA G. CARROLL, PHARM.D., BCPS 2006

4* Kanadys WM, Bozena LG, Jan O. Efficacy and safety of Black cohosh ( Actaea/Cimicifuga racemosa ) in the treatment of vasomotor symptoms–review of clinical trials] Ginekol Pol. 2008;79:287-96.

5* Complementary Medicine Education & Outcomes Program Red Clover  © CAMEO & OICC 2013

6* Katie Delach Researchers Make First Link Between Menopause, Smoking, and Genetic Variations in White Women February Penn medi 05, 2014

(大幅加筆・さらに加筆・更新 2017/08/25)

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MIYAMOTO

MIYAMOTO

女性のホルモンをハーブで整える研究をしています。 HARE BAREのMANAGERです。 趣味は料理とウォーキングで、野菜中心の生活に2018/02/13から変えました。 NAPS(国際PMS協会)研究会員 NAMS(北アメリカ更年期協会)研究会員
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