ピルの情報をまとめてみました

PMS

ちょっと不安なピルの情報をまとめてみた

PMSの症状の緩和にピルが気になっている方も多いと思います♪
そんなちょっと気になるピルの情報をまとめてみました!

PMSの症状の緩和に役立つピルとは

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出典:weheartit

ピルとは卵胞ホルモンと黄体ホルモンを含んだホルモンバランスに作用し、排卵を抑制する経口避妊薬です。
子宮と卵巣を休ませるといったほうが適当かもしれませんね。

それまで避妊といえば男性まかせ、もしくは手術が必要だったので画期的な解決策でした。
1934年にワイルドヤムの中に含まれる生理痛を緩和する成分から開発され、日本で医薬品として低用量ピルが認可されたのが1999年とちょっと遅めでした。
現在では世界中で一億人以上の女性が使用しているメジャーなホルモン調整剤で、特に欧米での使用率が高いです。

ピルの効果

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出典:weheartit

ピルには少量の卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が含まれています。それらのホルモンが排卵をコントロールすることで、カラダがあたかも妊娠しているような状態をおこし、子宮や卵巣に変化を与え、避妊やPMSの緩和に作用します。

PMSの治療や緩和にピルを使用する場合、ホルモンバランスの修正役として、ピルから女性ホルモンを補給し、症状が緩和することを期待するホルモン補充療法となります。

特にピルが効果的なPMSの症状には「イライラ」や「不安・鬱」といった神経症状や、子宮や卵巣の張りや痛みの症状、生理不順の改善など。その他にもニキビの減少や骨粗しょう症予防などに役立つ心強い医薬品です。

ピルの種類

ピルには2種類の用途があり、毎日のホルモンバランスを調整により避妊を期待する「低用量ピル」と、緊急時や事後避妊に使用される「モーニングアフターピル」が存在します。
PMSなど一般的に使用されるピルは「低容量ピル」です。

ピルに含まれる2種類のホルモンのうち、卵胞ホルモンはどれも「エチニル~」と呼ばれる同一のホルモンが含有されていますが、黄体ホルモンには濃度と構造の異なる4つのホルモンがあります。含まれている黄体ホルモンの種類により「第1 世代」「第2世代」「第3世代」という分け方をされます。

また、錠剤のホルモン配合量によって「1相性」~「3相性」といった分けられ方もします。
毎日のホルモン配合量が同じものを「1相性」、ホルモンバランスに合わせて3段階に変化するものを「3相性」と呼びます。

ピルと女性ホルモンがカラダに効くしくみ

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出典:weheartit

ピルがどのようにカラダに作用するのか、私たちのカラダの中にある女性ホルモンの管理部門を覗いてみましょう。

私たちがピルを飲むと、ピルに含まれる卵胞ホルモンと黄体ホルモンが血液中に流れ始めます。すると、いつも脳の中から血液中のホルモンを見守っている「視床下部」という神経監視部門は「おや!卵胞ホルモンと黄体ホルモンがいっぱい出てるな!こりゃあ排卵後に違いない!」という勘違いを起こし、直属の部下である「脳下垂体」というホルモン分泌司令部門に「あ、もう排卵終わっちゃったみたいなんで、気持ち少なめでお願いします」という指示を出します。
いつもはLH(黄体刺激ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)を卵巣へ出す「脳下垂体」が「卵巣」に「血中ホルモン足りてるんで、ゆっくり目で」という指示を出すため、カラダから直接分泌されるホルモンは減少し、ピルから補給したホルモンでバランスが安定する状態になり、症状が軽減されるわけですね。

ピルの安全性 間違った情報にはご注意

気になるのがピルの安全性です。
ピルは比較的安全性が高いとはいえ、副作用が全くないわけではありません。
飲み始めでは吐き気や偏頭痛、むくみ、性欲の減退などを感じるかもしれませんが、2~3日でカラダは慣れてきます。飲み始めてから10日以上、上記の症状が続く場合はピルのホルモン容量やピル自信がカラダに合っていないことが考えられます。

長期的に服用した場合の副作用として「血栓症」のリスクが上昇します。
血栓症は重篤な場合は命にかかわる症状で、ピルの副作用による血栓症がおおやけには知られていなかった頃、ピルの副作用による血栓症でなくなった事例が多くありました。
「ピルの安全性が低かったのは、高用量、中用量のピルしか扱われていなかった時代の話」と話す病院や医療関係者がいますが、悲しいことにそれは全く違います。超低用量ピルでも実際に重篤な血栓症に陥った方が世界中にたくさんいます。

ピルを安全に使うためにも、血栓症と副作用について一緒にご覧ください。

ピルの副作用と血栓症の死亡例について

ピルの副作用は偏頭痛・むくみ・吐き気・性欲減退などの症状もみられますが、最も有名かつ注意したいのが「血栓症」です。
死亡事故の起きたバイエル薬品のヤーズ配合薬に関し、注意情報が厚生労働省からでています。

◆低用量ピル「ヤーズ」による血栓症と死亡例

低用量ピル「ヤーズ」の販売が開始された平成22年11月から,平成26年1月17日までに,死亡例3例を含む140例もの重篤な血栓症関連の副作用症例が報告されています。以下に,血栓症による死亡例3例のうち2例の経過 を紹介します。

<CASE01>
20代女性 喫煙歴なし PMSおよび不規則月経の改善にピルを使用、貧血
・0日目 A病院から処方される
・3日目 頭痛が発現(症状がはじまる)
・7日目 頭痛・動悸・吐き気などの体調不良により、B病院で内科の診察を受ける。貧血レベルが高かった。点滴を実施。
・10日目 体調が改善しないため、B病院で再度内科の診察を受ける。貧血の状態がひどく、婦人科への相談を勧められる。ピル(ヤーズ)を処方したA病院で再診断。吐き気や食欲不振を訴えたため、A病院ではヤーズの服用を中止させる。これまでの服用量は7錠
C病院で脳外科の診察を受けるも、診察の時点では麻痺状態は見つからずそのまま帰宅。
夜に嘔吐歩行困難あり。
・11日目 動くことが困難な状態になる。
・12日目 朝、母親がベッドの上で失禁した状態で発見し、病院へ緊急搬送される。意識レベルが低下し、痙攣あり。CTスキャンにより静脈洞血栓と診断される。緊急入院。
・13日目 脳が圧迫されることで呼吸不全となる。
・14日目 死亡。死因は頭蓋内静脈洞血栓症

 

CASE02
40代女性 喫煙歴なし 妊娠経験:2回 子宮筋腫の月経困難症・PMSの改善
・0日目 A病院から処方される
・47日目 特に副作用がなかったため、ピル(ヤーズ)を3シート分処方される。
・208日目 初期症状の発生。右足がつるとの訴えがでる。筋肉を掴んでも痛みはない状態だった。子宮が少し大きくなっていたため、消炎鎮痛剤を処方。頻尿の訴えもあったため、膀胱の収縮を抑える薬を処方。
・349日目 右足の腫れ、痛みを訴え整形外科にて受診。
・370日目 呼吸困難を訴え救急搬送。ピルの投与を中止。意識レベル低下、頻呼吸、血圧低下。搬送中の車内にて心肺停止。蘇生後も意識は回復せず。
・371日目 初期症状より163日目。CTスキャンにて肺塞栓症,下肢深部静脈血栓症,胸水が確認される。
・376日目 初期症状より168日目。腎不全が進行、尿量が低下。
・379日目 初期症状より171日目。瞳孔が大きく開き,血圧が急上昇。重篤な意識障害。
・386日目 初期症状より178日目。脳死と判断して矛盾の無い臨床的状態。
・389日目 初期症状より181日目。肺塞栓症,下肢深部静脈血栓症により死亡が確認された。

各ケースの共通点について
現在ピルの副作用として確認されている血栓症の発症には、年齢・喫煙・肥満・家族の病歴など関係なく発症しています。つまり、血栓症は誰にでも起こりうるという事を覚えておいてください。

ピルの服用による血栓症の兆候

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血栓症は1日で重篤な状態になるわけではなく、数日~1年程度の時間をかけて進行します。
そのため、血栓症の疑われる初期症状危険な状態を知ることで、血栓症を進行させるリスクを下げることができます。
もし、あなたがピルを服用中に次のような症状があれば、婦人科の先生に服用の相談をしてください。

ピル服用時に血栓症が疑われる初期症状
・足の腫れ ・足の痛み ・しびれ ・皮膚が赤くなる ・熱くほてった感じがする ・頭痛 ・吐き気 ・嘔吐など

ピル服用時に血栓症の可能性が高くなる症状
・カラダが動かせない ・歩くのがしんどい ・急激な血圧の上昇 ・脱水 ・頻尿など

緊急対応が必要な血栓症が疑われる症状
・足の急激な痛みや腫れ ・突然の息切れ ・胸が苦しく痛む ・激しい頭痛 ・手足の脱力 ・手足の麻痺 ・急に会話が出来なくなる ・突然の視力低下や視界不良など

少しでも疑問を感じたら専門医に相談してください。
血栓症のリスクは通常で1/2万程度、ピル服用時で1/4000程度となります。

安全のためにピルを飲めない人

血栓症にも関わりますが、安全のためにピルが勧められない・処方できない人がいます。
実際の処方の可否は専門医が決定しますが、その基準となる一部をごらんください。

処方できない方(禁忌)ー 血管に関する疾患や、生活習慣病、女性特有のガンなど

・乳がん、子宮内膜がん、子宮頸がん及びその疑いのある
・理由不明な異常性器出血のある
・血栓性静脈炎・肺塞栓症・脳血管障害・冠動脈疾患及びこれらの疾患歴がある
・35歳以上で1日15本以上のタバコを吸う
・前兆のある片頭痛の患者
・糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など血管病変を伴う糖尿病患者
・血栓性素因のある人
・脂質代謝異常のある人(現代に多い)
・高血圧の人(軽度の高血圧の患者は除く)
・耳硬化症の人
・妊娠又は妊娠している可能性のある人
・授乳婦 など

ピルの処方を勧められない人 ー 血栓などのリスクが上がる方
・40代以上である
・継続した喫煙歴がある
・肥満傾向にある など

ピルを正しく使うために(まとめ)

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出典:weheartit

ピルはPMSの症状を緩和してくれますが、薬である以上、リスクや合う合わないがあります。必ず専門医に相談して処方を受けるようにしてください。最近は個人輸入などのサイトも存在していますが、アフターフォローや万が一を考えた場合、時間などの制約はあるかもしれませんが、かかりつけの婦人科があると心強いと思います。
また、婦人科などではホルモンバランスの検査も合わせて行ってもらえます。効果的な症状の緩和と安全のためにも、専門医の意見を聞くことが大切です。
もしかかりつけの専門医でダメな場合は、セカンドオピニオン(二次診断)を受けることも大変重要です。
自宅から近い婦人科と総合病院の電話番号をメモしておくと安心ですね♪

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晴れ太

晴れ太

女性のホルモンをハーブで整える研究をしています。 HARE BAREのMANAGERです。 趣味は料理とウォーキングで、野菜中心の生活に2018/02/13から変えました。その後、ストレスからアルコールと薬依存になりましたが、2018/09/10からアルコールは付き合い程度。 NAPS(国際PMS協会)研究会員 NAMS(北アメリカ更年期協会)研究会員
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